間けつ性跛行症 −高脂血症に多い合併症−

足に生じる動脈硬化で、歩くたびにふくらはぎや足の指先が痛む病気

足の狭心症ともいわれる間けつ性跛行症

間けつ性跛行症(かんけつせいはこうしょう)とは

 脂肪過多の食生活や高齢化によって足に動脈硬化が起こる病気で、血流が悪くなったり、止まったりするために、その先の筋肉が酸欠状態に陥り、結果として痛みを生じます。間けつ性跛行症の典型的な症状は、歩くと足が痛んで歩けなくなり、立ち止まって少し休むと痛みがなくなって歩けるようになります。そしてまた歩き出すと再び痛みが発生して歩けなくなります。安静にすると痛みが消えることから、狭心症と似ており、『足の狭心症』とも言われます。発生する部位は、ふくらはぎや足の指先、ふとももなどさまざまです。
 血液が行き渡らないために、場合によっては指が壊死して切断することもありますので、注意が必要です。近年急増している病気の一つで、ほとんどが中高年の男性、高脂血症以外に高血圧、糖尿病を伴っているケースが多く、喫煙者が9割以上を占めています。