鶏卵は栄養バランスがよい完全食品!

たまごは高コレステロールだけど、高い栄養価値と動脈硬化予防のため、1日1個は食べたい。

食事指導を受けてない限り、1日1個のたまごを

 たまご(鶏卵)というと、高コレステロールで食べないほうがいいのでは?と普通の方なら思いますよね!?
 たしかに鶏卵はコレステロールの含有量が多いですが、鶏卵は各種栄養素をバランスよく含んだ完全食品!鶏卵のたんぱく質には、私たちの体で作ることが出来ない必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。たんぱく質の"質"を表す「プロテインスコア」と呼ばれる方法がありますが、鶏卵のプロテインスコアは満点スコアである"100"!最高級ともいえる鶏卵のたんぱく質は、血管を強くして脳の血管障害を防ぐほか、がんの予防にも有効です。
 卵黄に含まれるレシチンの主成分でリン脂質のコリンは、ボケや老化を防止するはたらきがあるほか、過剰なコレステロールが血管壁に沈着するのを防いで、善玉コレステロールを増やす作用があります。高コレステロールの食事指導を受けていない限り、1日1個の卵が動脈硬化を予防します。
 卵にはビタミンもC以外はほとんどが含まれていて、粘膜や肌を健康に保って視力低下に有効なビタミンA、高脂血症や糖尿病、動脈硬化の予防・改善に有効なビタミンB群など、卵黄に多く含まれています。
 ほかに、骨を丈夫にするカルシウムや鉄欠乏性貧血の予防に有効なといったミネラルや、卵黄に含まれる黄色い色素成分で、活性酸素の害から目を守るルティンなどが鶏卵の栄養成分として挙げられます。

このように、高コレステロール血症の方でも、ほかの食品から過剰なコレステロールの摂取がなければ、1日1個の卵はさして問題とはなりません。しかし、高コレステロール血症の方で、3〜6ヶ月間食事療法を続けたけど改善が見られない、という方は食事療法の第2段階として、さらにコレステロール摂取量の制限を受けますので、その場合は、2〜3日に1個に抑える必要があります。

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